初心者に優しそうなリンクとか
xmonadに興味を持って初めて触って見るときには、Archlinuxユーザーならarchlinuxのxmonadのwikiをかじりつつ、"xmonad haskell"とかでググるかもしれない。割と最近の記事で、ひと通りの設定の仕方が短く纏まってて見やすいのがここ。
Haskell に興味がある人向け xmonad 設定ガイド
haskellには、見慣れない演算子なんかも目立つが、以下のサイトは基本的な事が書いてあってざっと見ておくとよさげ。"$"や"."は何?から、リファレンスを見る際に必須となる型や関数の定義の見方の参考として
Haskell基礎文法最速マスター
そんなこんなで、あちこちを見て回って、結局戻ってくるのが、本家のドキュメントページにあるモジュールのリファレンス。awesomeの時にもリファレンスはあったけど、xmonadの方が充実している気がするので、ガンガン読んでガンガン試す!!
xmonad api docs
xmonad-contrib api docs
もうひとつは、本家のページで紹介されているいろんな人の実際のxmonad.hsファイル
config archive
ステータスバーをつけてみる
ステータスバーを利用する場合に必要となるモジュールのリファレンスページ。
ステータスバーは、xmobar、若しくは、dzenを使う。
xmobarの紹介の方が多いような気がするので、ここではdzenを使ってみる。
(その1)で紹介したように、dzenを別途インストールして呼び出せるようにしておく。(archlinuxのパッケージとしてはdzen2とかdzen2-gitとか)
とりあえず、xmonad.hsの先頭部分でモジュールを読み込む。
そして、xmonadに渡す引数をちょっと変えてみる。
This file contains hidden or bidirectional Unicode text that may be interpreted or compiled differently than what appears below. To review, open the file in an editor that reveals hidden Unicode characters.
Learn more about bidirectional Unicode characters
import XMonad | |
import XMonad.Hooks.DynamicLog | |
main = xmonad =<< dzen defaultConfig | |
{ terminal = "urxvt" | |
, modMask = mod4Mask | |
, borderWidth = 3 | |
} |
リファレンスで紹介されている通り、上記の使い方がもっとも簡単なステータスバーの付け方になっている。
さて、「=<<」である。
xmonadのページをよく見ると「>>=」という記号や、これをモチーフにしたロゴっぽいものもあちこちで見られる。これが、いわゆるモナドの演算子。なんだか、暗号チックだけれど、あんまり気にしなくても大丈夫。
xmonadの引数はXConfig l型
(その3)までに見てきた形は以下のもの。main = xmonad defaultConfig {...}
defaultConfigは、既にデフォルト値を設定されたデータであり、{...}の部分は好きな部分だけをデフォルト値に上書きすることの出来る書き方だった。
そして、defaultConfigというのはXConfigなんたら型という型のデータだった。
ここらあたりで、なんとなく一度基本部分のリファレンスを見ると良いかもしれない。
xmonad api docs
XMonad.Mainモジュールのxmonad関数をみると
xmonad :: なんたらかんたら => XConfig l -> IO()
すなわち、xmonad関数は、XConfig l 型の引数を受け取るのだから、xmonadには、XConfig l 型を渡してあげれば良い。そして、defaultConfigそのものはXConfig l 型であり、defaultConfig{...}によって新たに生成されるデータもXConfig l 型なのだ。
XMonad.Coreモジュールをには「data XConfig l」の項目があり、コンストラクタが紹介されている。(その2)辺りで見てきた「値コンストラクタ」だ。
Humanの例で見ていた時、値の種類が複数あり、Otoko、Onna、Okamaというふうに型の名前と値コンストラクタを別にしていたが、値の種類が一個の場合は型の名前と値コンストラクタの名前を一致させるのが慣例らしい。なのでXConfig l型の値コンストラクタはXConfigになっている。リファレンスには、15項目のキーワードとその説明もされており、もちろん、このキーワードでレコード構文を用いてデータを作成できるし、直接順番に引数を15個渡してデータを作成することも出来る。
xmonadが受け取る値とdzenが返す値の型が違う
ステータスバーを付けるために dzen 関数を使い、更に謎の「=<<」演算子も付け加えて、以下のような形になった。main = xmonad =<< dzen defaultConfig
ここで、dzen関数をリファレンスでみると
dzen :: なんたらかんたら => XConfig l -> IO ( XConfig(なんたらかんたら))
となっており、確かに、「dzen defaultConfig」の部分をみると、dzen 関数が XConfig l型の引数をとっている。
そして、戻り値としては「IO ( XConfig(なんたらかんたら))」というものが返されている。
一方で、xmonadは引数としてXConfig l型をとるので、見た目では、ちょっとだけ型が食い違っている。そう、なんか「IO()」とかいうので包まれてる。
なので、「=<<」は、この包んでる「IO()」を取って、中にある「XConfig なんたら」だけを取り出すみたいな演算子なのだ。
そして、一般に見られるのは「>>=」の方向であり、
hoge >>= hage >>= fuga >>= nya
なんて感じで、左から右に連続して適用されて行ったりするらしいが、「=<<」を使って逆に書くことも出来、思考を表現しやすい方を使えば良いらしい。
すなわち、
main = dzen defaultConfig >>= xmonad
と書いても同じ意味であり、動くが、なんか「main = xmonad」とひっついてる方が良さげに見えるので、そう書いてあるのかもしれない。
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